芭蕉の句碑


松風の落葉か水の音凉し

JR吾妻線岩島駅から吾妻川を渡る。


吾妻川


東吾妻町三島の細谷集会所に山桜の大木がある。


山桜の下に芭蕉の句碑があった。


松風の落葉か水の音凉し

出典は『蕉翁句集』

貞享〜元禄年間の句。

『蕉翁句集』は「貞享元子ノとし」とする。

万延元年(1860年)、建立。

 国鉄長野原線岩島駅と吾妻川を隔てて真向いの吾妻町三島は麻の名産地、その字細谷の元鎮守社山桜の大木下に立つ翁塚は4尺4寸の3尺5寸厚さ6寸の川原石、形も字の配合もなかなかよい。万延元年の建立で裏に当所俳人の涼2句、紫陽花1句がある。すぐ西の地蔵堂に安政6年青木分尾撰の句合奉額があるからには、やはり彼の指導でその翌年の建碑となったと見るのが妥当であろう。

『上毛芭蕉塚』(本多夏彦著)

碑陰の句

凉さや海へ影さす不二の山

紫陽花や見る度替る花の色

凉しさや流て出たる水の音

地蔵堂


多くの俳額が奉納されている。

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