当山の山門は明治16年当時、保原組連合戸長役場として使用していた旧陣屋の門を寄付されたもので、老朽甚だしく、昭和61年門扉・門柱・梁は陣屋当時のものを用い、他は同種木材を使用して建て替えられた、3間1戸、長屋門、入母屋造りである。 保原陣屋は、寛保2年(1742年)に白河藩主松平定賢によって設置され、一時幕領となったが、文政6年(1823年)阿部正権の私領となっても引き継がれた。 陣屋の正面は、城郭の大手門に当たるもので、その建築形態を辿ることのできる門遺構は保原町の歴史を物語る数少ない貴重な文化財である。
保原町教育委員会 |
平成18年(2006年)1月1日、保原町は伊達町、梁川町、霊山(りょうぜん)町、月舘町と合併して伊達市となった。 |