翁 塚


長久寺〜「芭蕉翁」〜

東御市常田に長久寺という寺がある。


長久寺山門


真言宗智山派の寺である。

石段の右手に「芭蕉翁」とだけ書かれた碑があった。


文政9年(1826年)、芭蕉の百二十三回忌に建立。

碑の裏に指月を始め手向けの句が列記されている。

裏おもてなきは柳のすがたかな   古人 指月

指月は長久寺の住職。この年は指月の七回忌にあたる。

長久寺本堂


 安政2年(1855年)10月27日、指月三十六回忌と芭蕉忌を修した記念俳額が長久寺にある。

 催主は時の住職二代目指月。選者は上田の入山、小諸八満の小林葛古、田中の秋元菊翁。菊翁書。

 時雨るや田のあら株の黒むほど
 芭蕉堂

指月大徳遠忌追善脇起俳諧之連歌

 芹によき味みの付し小春かな
 指月大徳

  ながれても香のさめぬ埋火
 雪谷

 時雨つゝ雪も降つゝ宵の月
   二代
 指月

 時雨てはこゝろのちらぬ日なりけり
   判者
 入山

 忘れずに戸明るのみや翁の日
   
 葛古

 合す手の中にはさむや枯尾花
   
 菊翁

安政二乙卯十月廿七日 於当寺興行

寿庵老人敬書

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