芭蕉の句碑


うめが香にのつと日の出る山路かな

信濃町野尻の旧北国街道沿いに芭蕉の句碑があるというので、訪ねてみた。


うめが香にのつと日の出る山路かな

元禄7年(1694年)春、芭蕉51歳の句。

『炭俵』冒頭、志太野坡と両吟歌仙の発句である。

碑 陰

痩垣も見所有もの帰りばな
   湖元舎 魯堂

むだ歩行(あるき)せよ迚扇貰いけり
   六如亭 関之

文化13年(1816年)5月22日、関之没。

俳人松雄芭蕉の百三十回忌にあたる文政6年(1823年)9月、野尻宿仏心庵前に建立されたもので、信濃町で一番古い句碑です。表面に芭蕉の句、裏面に一茶の門人の魯堂と関之の句があります。野尻宿は俳諧がさかんなところで、多くの一茶門人がいました。魯堂は池田伝九郎といい、伝九郎用水開鑿(さく)者の末裔、関之は池田十郎平といって旅籠屋を営んでいました。

文政10年(1827年)11月19日、一茶没。

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