芭蕉の句碑


むさんやな兜の下のきりきりす

沼田市町田町観音堂がある。


観音堂


観音堂の左手に武具塚があった。


むさんやな兜の下のきりきりす

出典は『奥の細道』。

 元禄2年(1689年)7月27日(陽暦9月10日)、芭蕉は山中温泉に向う時に小松の多太神社に詣で、句を奉納した。

文政6年(1823年)、建立。

 沼田市町田町の観音堂境内に武具塚という円鏡状の石に刻んであるもの。各地芭蕉碑にはその内容の特色を端的に表現した何何ヅカという命名が多いが、この武具塚は骨肉相食む戦国の世に、非業の死を遂げた勇将沼田平八郎のよろいを埋めた武具塚で文政六年に、建立したのを明治年代に補修したが、人工を加え過ぎて俗臭が鼻につく。芭蕉が奥の細道の末段に加賀の小松で実盛のカブトを見た時の吟、元禄二年「猿蓑」にある。

『上毛芭蕉塚』(本多夏彦著)

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