芭蕉の句碑東 京


ゆく春や鳥なき魚の目は泪

北千住の町外れに安養院という寺がある。


真言宗豊山派の寺である。

 安養院は、もと千住元町にあり、鎌倉時代北条時頼が創建したと伝えられ、西林山長福寺と称した。

 慶長3年(1598年)の兵火にあい、現在地に移り西林山長福寺安養院と改めた。

安養院山門


山門は1828年の建造らしい。

安養院本堂


本堂は大正12年の関東大震災で倒壊、翌年に再建したもの。

本堂の前に芭蕉の句碑があった。


ゆく春や鳥なき魚の目は泪

昭和29年(1954年)、建立。

 千じゆと云所にて船をあがれば、前途三千里のおもひ胸にふさがりて、幻のちまたに離別の泪をそゝぐ。 行春や鳥啼魚の目は泪

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