連句碑


「どこまでも」の連句碑

水相にたり三またの夏

岐阜市折立に地蔵寺という寺がある。


地蔵寺境内に「どこまでも」の連句碑がある。


どこまでも武蔵野の月影涼し
   寸木

水相にたり三またの夏
   芭蕉

 貞亨5年(1688年)6月17日、芭蕉は荷兮越人、落梧らと黒野の神山寸木を訪れて連句。表6句のうち、立句と脇句である。

どこまでも武蔵野の月影涼し
   寸木

 水相にたり三またの夏
   芭蕉

海老喰ひにむれゐる鳥の名を問て
   荷兮

 ゑぼし着ぬ日のさらに楽也
   越人

懐を明てうけたる山ざくら
   落梧

 蝶狂ひ落欄干のまへ
   秋芳

元文元年(1736年)6月、二春建立。

岐阜県で最も古い芭蕉の句碑であろう。

二春は神山寸木の長男正孝。

昭和39年(1964年)に発見され、翌年現在地に移された。

寸木の句
  亡人
二親のきれほど梅に悔けり
   寸木


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