旅のあれこれ文 学



河東碧梧桐

『続三千里』

明治42年 ・ 明治43年 ・ 明治44年

絵 島〜1月17日〜

(兵庫県淡路市)

絵端書〜2月22日〜

 上人と殆んど膝を交えて、かように田舎料理の膳部に就くのも、いつか大原にお供をした帰りに平八茶屋に立寄った時と、宇治に虚子と三人して遊んだ時とである。酒間に絵端書が出る。短尺が出る。

   黒染の靄橋本の梅白き      句仏

と絵端書にかかれる。

   男山に祈ること梅に靄晴れて   碧梧桐

と拙作を和して、同じ端書に認める。それに準じて一句ずつと次へ廻わす。山梔子に至って渋滞する。いつかその端書を懐中して仕舞う。

大 津〜4月1日〜

 草津で鵜平と荊妻に会し、馬場で乗りかえて大津駅に下車すると、別に迎えの人も見えぬに、背の高い見覚えのある人が駅前に立っておる。近づいて見ると句仏上人であった。日野下部に失望したのが、この奇遇で償いをした思いであった。

 八景館で晩餐を共にした。

幻住庵〜4月3日〜

(滋賀県大津市)

美濃不破関跡〜4月13日〜

(岐阜県不破郡関ヶ原町)

大智寺〜4月14日〜

(岐阜県岐阜市)

西運寺〜5月9日〜

(岐阜県本巣郡北方町)

華厳寺〜5月9日〜

(岐阜県揖斐郡揖斐川町)

笠覆寺〜5月26日〜

(愛知県名古屋市)

千鳥塚〜5月26日〜

(愛知県名古屋市)

下郷亭〜5月26日〜

(愛知県名古屋市)

杜国の墓碑〜5月30日〜

(愛知県田原市)

城宝寺〜5月31日〜

(愛知県田原市)

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