島崎藤村ゆかりの地

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石山寺

10年振りに京都に行くことになった。

まず滋賀県大津市の石山寺へ。


石山寺山門


人が多いのに驚いた。

山門の前の小公園に島崎藤村の詩碑があった。


   「石山寺にハムレットを納むるの辞」より

湖にうかぶ詩神よ心あらば
落ち行く鐘のこなたに聴けや
千年の冬の夜ごとに石山の
寺よりひびく読経の声こえ

 明治26年(1893年)2月、島崎藤村は教え子との恋愛に悩み、関西を放浪。石山寺に立ち寄り、『ハムレット』を寺に奉納した。

 名にしをふ瀬多の唐橋に立て湖上はるかに浮ぶ詩神を拝み、むかし紫式部が源氏の風情をうつせし石山寺に詣づ。予や旅に寝て風雅に狂する身のここに一の至友あり、今この友を笈中より取出し「ハムレット」一冊と記して個の此寺に納む、紫女が霊のとどまりたらんと覚ゆるかなたを見やりて、ひたすら今日の風雅を祈るに、雪風飄々孤身をうづめて寒山の一鴉この狂客のはらわたを断つ。

島崎藤村『文学界』第二号

昭和47年(1972年)10月、石山寺五十一世座主鷲尾隆輝建立。

平成16年(2004年)10月15日、鷲尾隆輝は86歳で死去。

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