2011年秋 田

銚子の滝〜菅江真澄〜
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 大湯温泉から国道103号で大湯川沿いに十和田湖に向かい、途中で右折して国道104号(秋田街道)に入ると、銚子の滝がある。


銚子の滝


逆光で、正面からは写真が撮れなかった。

文化4年(1807年)9月21日、菅江真澄は銚子の滝を訪れて歌を詠んでいる。

白沢村になりぬ。尚分入れば、止リ滝とて、高からねど水こゞしう落て、のぞむもおそろしき瀑布なり。又、中滝とて遠う見やり、しばしへて、大滝沢(ナヰ)とて弓手におもしろき滝あり。かくてその滝のもとになりぬれば、大雪が崩れかゝりて峯よりおつるがごとく、わきて、このごろの雨にみかさいやまさりて、ハンザウ、提(ひさげ)の口などより水をこぼすがごとし。さりければ銚子の瀑布とはいふとなん。世にことに、めづらしかりける滝にこそ。

ハンザウ((※匚+也)=盥(たらい)。提=口つきの鍋。

いはがねのとゞろくばかりわきかへり雪か雲かとかゝる滝なみ

「十曲湖」(とわだのうみ)

錦見の滝


月見草が咲いていた。


 明治40年(1907年)6月12日、河東碧梧桐は十和田湖から大湯温泉に向かう途中で銚子の滝を訪れている。

六月十二日。雲。

十和田湖から西に落る川を大湯川という。その源に銚子の滝がある。滝から下って六里ばかり来た処に、川に沿うて温泉が湧く。四五町の間殆ど各処に湧いておる。荒瀬の湯、上の湯、下の湯、河原の湯の四つを著しいものとして、その他小さい掘捨井のようなものは数知れずある。それを総称して大湯村ともいうのである。

予は上の湯に宿をとった。坐っておって、田も山も見える。


十和田湖へ。


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