一茶の句碑

本宿コミュニティーホール


笹鳴も手持ぶさたの垣根哉

香取市佐原の千葉地方裁判所佐原の東に本宿コミュニティーホールがある。


本宿コミュニティーホールに小林一茶の句碑があった。


笹鳴も手持ぶさたの垣根哉

笹鳴は冬にウグイスが舌鼓を打つようにチチと鳴くこと。冬の季語。

一茶の自筆稿本『七番日記』を拡大たもの。

平成2年(1990年)11月3日、建立。

 文化7年(1810年)10月15日、一茶は佐原を訪れ、16日、今泉恒丸の墓参りをする。

 十六日 申刻雨 夜子刻晴 明六雨 兄直逗留

 主植おかれたる木々の、折しり皃に紅葉して、鶯のちゝと飛まはるに、女主の云く、「あれなるは、仏が深くめでられし鳥のことしも来ぬ。」と、たゞよゝよゝと鳴。ことはり也けり。

笹鳴も手持ぶさたの垣根哉


時雨[る]や主が居たら初時雨
   もと女

『七番日記』(文化7年10月)

もと女は恒丸の妻もと。俳号素月。

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