小林一茶ゆかりの地
浅間神社
浅草寺から言問通りを越えて行くと、台東区立富士小学校の向かいに浅間神社がある。 |
一日 晴 浅草不二詣 背戸[の]不二青田の風を吹過る
『文化句帖』(文化2年6月) |
一日 申八刻雨 寒 浅見参 涼風はどこの余りかせどの不二 不二の草さして涼しくなかりけり マタグ程の不二へも行かぬことし哉 蟷螂が不二の麓にかゝる哉
『文化六年句日記』(文化6年6月)
浅草や家尻の不二も鳴雲雀
『七番日記』(文化7年正月)
わか艸や町(ママ)のせどのふじの山
『七番日記』(文化9年正月)
浅草田圃にて 夕立にうち任せたりせどの富士 浅草の不二を踏へてなく蛙
『七番日記』(文化10年正月) |
富士の気で跨げば草も涼しいぞ 涼しさや五尺程でもお富士山
『七番日記』(文化11年5月) |
浅草 涼しさや一またぎでも不二の山
『梅塵本八番日記』(文政4年) |
文化14年(1817年)7月4日、一茶は故郷の柏原に帰る。それ以来、江戸に出て来ることはなかった。 |
明ぬ間に不二十ばかり上りけり 三尺の不二浅間菩薩かな
『八番日記』(文政4年6月)
蝸牛ともども不二へ上る也
『文政句帖』(文政6年10月)
浅草や朝飯前の不二詣 浅草や犬も供して不二詣
『文政句帖』(文政7年6月) |