月見する座にうつくしき貌もなし | 翁 |
元禄三年の秋ならん、木曾塚の旧草にありて、敲戸の人々に対す |
草の戸を知れや穂蓼に唐辛子 | 翁 |
6月 | 25日、芭蕉は「無名庵」に滞在。 |
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秋、句空は「無名庵」に芭蕉を訪ねた。 |
8月 | 15日、義仲寺で月見。 |
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三井寺の門たたかばやけふの月 |
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16日、浮見堂に吟行。 |
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9月 | 、島崎又玄は「無名庵」滞在中の芭蕉を訪ねる。 |
同年9月28日、芭蕉は江戸へ旅立つ。 |
すてゝゆく庵見よとや遅桜 | 句空 |
元禄7年(1694年) | 6月15日、芭蕉は「無名庵」に滞在。 |
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7月5日、京都の去来宅へ。 |
元禄7年(1694年)10月 | 12日、芭蕉は大坂南御堂前花屋仁右衛門宅で死去。 |
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13日、遺骸を義仲寺に運び入れる。 |
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14日、木曽塚の右に並べて埋葬。 |
湖南・江北の門人おのおの義仲寺に会して、無縫塔を造立す。面には芭蕉翁の三字をしるし、背には年月日時なり。 |
なきがらを笠にかくすや枯尾花 | 其角 |
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温石さめてみな氷る声 | 支考 |
すり寄て墓の秋風きく日哉 | しら尾 |
義仲寺にて |
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淡海のあはにもうれし初時雨 |
秋草をうゑこみて |
さまざまの露ひとむらのさかり哉 |